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大きな大きな水たまり

海岸通りを歩いていた
海の記憶についてあれこれ考えた

瀬戸内海の島島島の景色
冬の日本海
太平洋の水平線
大半の人が頭の中に画像として思い起こせる景色だろう

確かに記憶の中に海は存在する
でもよく考えたら大人になってからの記憶だと気づく

小さな頃あまり海で泳いだ思い出もない
唯一情景として浮かぶのは
商工センターの波止場から見た白い雲と光る波
おそらく一時期父親と釣りに行った時の記憶だろう

以前
絵描きの女性と話したときにこんな話題になった
彼女は白を基調とした絵を多く描いている
なぜ白なのですか?
と自分が質問した
その回答が
育った街が海に近いところで雲や波の白の印象を描いているのかもしれない
というものだった
なるほど
自分はその反対だ黒を基調とした絵を多く描いている
育った土地は谷あいの街で空が狭い
日が暮れるのも早く
黒が一面を覆う感覚を小さなころから感じてた

初めて海を見たのはいつなのだろうか?
地図で見る海でなく
大きな大きな水たまりとして

by su-udon-otoko | 2017-01-24 08:54 | つれづれに